人形やぬいぐるみの供養方法|正しいお焚き上げのやり方を解説

長年そばにあった人形やぬいぐるみは、ただの“モノ”以上の存在です。捨てるのは心苦しい──そんな時の選択肢が供養とお焚き上げ。本記事では、神社・寺院での供養から宅配供養、自宅でのお別れの作法、自治体処分との違いまで、正しい手順とマナー・費用相場・注意点を、初めての方にもわかりやすく解説します。
Contents
- 1 供養とお焚き上げの基本
- 2 方法は4つ|目的と状況で選ぶ
- 3 ① 神社・寺院の持ち込み供養(対面)
- 4 ② 宅配(郵送)供養
- 5 ③ 自宅での「お別れの儀」+適正処分
- 6 ④ リユース・寄贈(清潔・良品に限る)
- 7 費用相場と比較表(目安)
- 8 申し込み前チェックリスト
- 9 正しいお焚き上げのやり方(神社・寺院/宅配)
- 10 共通の下準備
- 11 神社・寺院(持ち込み)
- 12 宅配供養
- 13 ぬいぐるみ・人形“ならでは”の注意点
- 14 よくあるQ&A
- 15 迷ったら「目的」から決める
- 16 箱詰めテンプレ
- 17 マナー&文例(短いお別れの言葉)
- 18 トラブル防止チェック(業者・団体を使うとき)
- 19 まとめ
- 20 投稿者プロフィール
- 21 最新の投稿
供養とお焚き上げの基本
- 供養:感謝と区切りのために読経や祈祷を行う儀礼。
- お焚き上げ:供養した品を適正に焼納(または連携施設で適正処理)する行為。
- 近年は環境配慮のため、大規模な野焼きは行わず、寺院・許可施設での焼納/合同供養→適正処理が一般的。
ポイント:自宅や空地での焼却はNG(条例・廃掃法に抵触の恐れ)。必ず正規の受け入れ先を利用しましょう。

方法は4つ|目的と状況で選ぶ
① 神社・寺院の持ち込み供養(対面)
- 流れ:予約→持参→申込→読経・祈祷(立会い可/不可あり)→焼納・処理
- 向いている人:直接お礼を伝えたい/地元の社寺で区切りをつけたい
- 所要:30〜60分(合同)/個別は1枠(要予約)
② 宅配(郵送)供養
- 流れ:WEB申込→箱詰め→発送→合同供養→報告書・供養証明
- 向いている人:遠方・多量・立会い不要/忙しくて持ち込みが難しい
- 注意:輸送中破損防止の梱包・サイズ制限、電池類の同梱不可など要項目チェック
③ 自宅での「お別れの儀」+適正処分
- 流れ:感謝の言葉・一礼・写真を撮って記録→可燃/不燃に分別し自治体ルールで処分
- 向いている人:宗教儀礼より「静かな見送り」を望む/少量・汚損あり
- コツ:白布や半紙で包む、顔を紙で覆うなど気持ちの整理の作法を取り入れる
④ リユース・寄贈(清潔・良品に限る)
- 児童施設・フリマ・海外寄贈・リユース団体へ。
- 衛生基準や受け入れ可否が厳格なので、事前確認必須。大型や劣化品は不可が多い。
費用相場と比較表(目安)
| 方法 | 料金相場 | 量の目安 | 特色 | 立会い |
|---|---|---|---|---|
| 神社・寺院(合同) | 3,000〜10,000円 | 袋1〜2つ | 祈祷つき、地域密着 | △ |
| 神社・寺院(個別) | 10,000〜30,000円 | 箱1〜2つ | 日時指定・焼香可 | ○ |
| 宅配(箱サイズ課金) | 5,000〜15,000円/箱 | 100〜160サイズ | 全国対応・証明書可 | × |
| 自宅お別れ+自治体処分 | 0〜数百円 | 少量 | 儀式は自宅、処分は自治体 | × |
| リユース・寄贈 | 0円(送料自己負担の場合あり) | 良品のみ | 社会貢献・保管再利用 | × |
※上記は一般的目安。供養証明・写真報告・出張回収・個別焼納は加算される場合あり。
申し込み前チェックリスト
- 供養したい品の数量・サイズを把握
- 立会いの希望(あり/なし)
- 証明書・写真報告の要否
- 配送可否(宅配サイズ・中身の規制)
- 電池・バッテリーは取り外したか
- 針金・ビーズ等の鋭利物を除去
- ぬいぐるみの汚れ・においを軽く拭き取り
- 付属のオルゴール・発泡材など異物を別袋へ
- 住所・連絡先・氏名を同梱メモに明記
正しいお焚き上げのやり方(神社・寺院/宅配)
共通の下準備
- 感謝の言葉を伝える(家族で一礼・合掌)
- ほこりを払い、白い薄紙でやさしく包む(顔があるものは目隠し)
- 付属の電池・金属パーツは外し、別袋へ
神社・寺院(持ち込み)
- 予約→当日受付→合同読経(or 個別祈祷)→焼納→処理。
- のし袋(志)を用意し、お気持ちを包むとスマート。
- 服装は平服でOK。過度な写真撮影は控える。
宅配供養
- 申込後、指定の案内書に沿って梱包(緩衝材・隙間埋め)。
- 伝票の品名は「ぬいぐるみ」等の一般名に。
- 供養後に**証明書(写真付き)**が届くサービスもある。
いずれも「焼き場での個別直火」は施設基準次第。最近は合同供養→適正処理が主流です。
ぬいぐるみ・人形“ならでは”の注意点
- 音声・発光ギミック:ボタン電池を必ず抜く。リチウムは危険物扱いに注意。
- ガラス・磁器・金属骨組み:割れ・針金露出は厚紙で保護。
- 大型ぬいぐるみ:圧縮袋で体積減/耳・尻尾の破損防止にやわらかい養生を。
- 五月人形・ひな人形:木札・屏風・台座の有無をメモ。部品はまとめて一包に。
よくあるQ&A
Q. 自宅の庭で少量を焼くのは?
A. 原則NG。廃掃法・条例の観点から野焼きは不可です。正規の社寺・施設へ。
Q. 写真やアルバムは?
A. 気持ちの整理をしてから、合同供養→適正処理が無難。どうしても気になる場合は写真の一部のみ焼納+データ化を。
Q. 海外寄贈は衛生面が心配
A. 洗浄・検品体制のある団体のみ利用。カビ・臭気・破損は不可。
Q. 供養とリユースは両立できる?
A. 可能。まず簡易供養(感謝・一礼)→リユースへという選択も尊重されます。
迷ったら「目的」から決める
- 心の区切り最優先:社寺の供養(合同 or 個別)
- 手間を抑えたい:宅配供養
- 少量・衛生上の問題:自宅でのお別れ+自治体処分
- 生かしたい:リユース・寄贈(良品限定)
箱詰めテンプレ
- 底に緩衝材→ぬいぐるみをやさしく重ねる
- 顔や目のあるものは薄紙で目隠し
- すき間に丸めた紙・エアパックを詰める
- 申込控え・氏名・連絡先メモを同梱
- ガムテープは布テープで十字止め
- 伝票の品名は「ぬいぐるみ・人形」等で記載
マナー&文例(短いお別れの言葉)
「いままで一緒にいてくれて、ありがとう。あなたのおかげで楽しい時間を過ごせました。ここでお別れします。どうか安らかに。」
トラブル防止チェック(業者・団体を使うとき)
- 料金が一式のみ表示でなく、箱サイズや数量で明瞭化されている
- 古物商/産廃・一般廃棄物など、関連許可や提携の表記がある
- 供養の方法(合同or個別)、報告の形(証明書・写真)の説明がある
- 返送規約・キャンセル規定・配送事故時の扱いが明記
- 口コミは複数媒体で確認(地図・レビューサイトなど)
まとめ
供養は“罪悪感を減らす行為”ではなく、感謝と次の一歩のための儀式。
人形・ぬいぐるみの状態や量、あなたの気持ちに合う方法を選び、正しい手順で手放しましょう。
迷ったら「心の区切り」「手間」「環境配慮」「再利用」の4軸で選ぶのが失敗しないコツです。
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投稿者プロフィール

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2007年から遺品整理に携わり、15年以上の現場経験を持つ専門チームが監修。遺品整理士や清掃・不用品回収の知識を持つ監修者と共に、実際の現場経験をもとに正確でわかりやすい情報を発信しています。
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