遺品整理の追加の高額請求が無くならない理由

国民生活センターには遺品整理の料金請求についてのトラブルの苦情が毎年起こっています。減るどころか増えているようにも思えます。

何故この業種はこのようなことが起こっているのでしょうか?その原因について考えてみたいと思います。

トラブルの事例

高額請求のトラブルのよくある事例としていくつか挙げていきたいと思います。

  • 作業の後から追加の費用を請求された
  • キャンセルをしようとしたら高額な費用を請求された
  • 当初の見積もりに入っていなかった事項を依頼したら追加費用が以上に高額だった

国民生活センターによるとこのような事例がよく起こっているようです。

ではなぜこのようなことが起きてしまっているのか?というのが問題になります。

需要と供給のバランスの変化

遺品整理サービスを行っている業者の数というのはこの数年で3倍以上にもなっていると言われています。そこ数は全国で9000社ほどあるそうです。新規の会社がこぞって遺品整理サービスに乗り出したわけですね。

しかし業者の数が増えるものの遺品整理の数が増えるわけではありません。繁忙期というのもありませんから、依頼の件数に対して業者の数が多すぎるという結果になっています。それではどのようにして依頼を取るのかといえば価格競争が始まってしまったわけです。

遺品整理にかかるおおよその目安

遺品整理にかかる費用というのは間取りによっても遺品の量によって作業内容も異なります。ワンルームのお部屋で3.5万円~、1LDKで8万円~、3LDKで18万円位~というのがおおよその相場です。しかしこれは基本料金になるので、階段からの下ろしの作業や仕分け分別の多い内容であったり、特殊清掃が必要な場合、リフォームが必要な場合などは含まれておりません。

見積もり一括サイトによる過剰な競争

最近は遺品整理の業種も”見積もり一括サイト”というのが増えてきました。利用者からすれば便利なところもあるのですが、この仕組みというのが更なる競争をあおる原因となっていることをご存知でしょうか?

まずこの一括サイトを運営しているのは遺品整理業者ではありません。IT会社運営の広告サイトです。そしてこの一括サイトの仕組みというのは、予め登録業者を集めます。そしてこのサイトに見積もり依頼が来たら業者に情報を渡します。そしてその業者から手数料をもらう仕組みです。1軒辺り500円~1000円といったところでしょうか。(手数料は会社によって異なります。)

運営会社は1軒の問い合わせがあれば5社から10社へ情報を渡して手数料をもらいます。しかし見積もり依頼をもらった遺品整理業者のうちで依頼を取れるのは1社だけです。依頼が取れなければ残りの会社は手数料を支払うだけとなるため、無理な価格競争に走ってしまう傾向があるわけです。

 

価格だけで選ぶことによる危険性

遺品整理だけではありませんが、廃棄に関する業種は静脈産業と呼ばれ、依頼する人は何かを得ることは出来ません。処理することに費用を払うだけとなるので、「安ければいい」と価格重視になってしまうわけです。業者は安い価格を提示しなければ仕事が取れないということから、見積もりの時点では安い価格を謳う。そして作業が始まってから金額を変えるという方法で高額請求をしている業者がいると考えます。ですので価格だけで選んでしまうと後から大損してしまう可能性があるわけです。

業者の数が増えるということはユーザーからすれば価格競争が起きて安価になるというメリットはあるのですが、数が増え過ぎたことによる弊害が今起こっているわけです。

トラブルにならないための予防策

問題を起こす業者がすぐに消えるのは難しいかもしれません。では追加の高額請求にならないためにはどうしたら良いか?それは契約書を交わすということです。作業後に追加の費用が発生しないことを記載した契約書です。業者の側からすればキャンセルについても記載があるかもしれません。何日前までのキャンセルであれば無料、もしくは見積もり金額の〇〇%といった記載など。こういった内容を記載した契約書を元に契約を交わすことでもトラブルは避けられます。

契約書を作成しない業者は選ばないということが大切です。

業者選び

遺品整理業者はどこも同じというわけではありません。安い価格であってもきちんと利益を出せるところと無理をしているところがあります。その違いは経験と情報です。古くから営業している会社では費用をどうしたら安く出来るのかの知恵を持っています。それが企業努力というものです。古くから営業をしている会社が全てではありませんがそれも選択肢の一つということです。そして故人様が遺されたものの整理ですから、価格だけにとらわれずサービス内容など気持ちよく依頼出来る業者を選ぶということが一番大切ではないでしょうか。

高額請求のまとめ

最初から高い金額と分かっていたら誰も依頼しないものです。しかし最初は安く見せかけて、後から追加の高額請求することがこのトラブルの原因です。依頼獲得のための価格競争によることが主な原因にも思えます。あまりにも価格だけを重視した見積もりというのは高額請求に繋がる可能性があるので、必ず書面による契約を交わすなどして十分に気を付けて依頼をするようにしましょう