不動産の遺産相続には司法書士の力が必要です

相続の手続きの中で不動産の手続きに関しては司法書士が行います。手続きの流れなどについても分かりやすくご紹介していきます。

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士業の役割はそれぞれに違いがあります

遺品整理の時に相談する相手にはいくつかの士業があります。税についての相談をするなら税理士。相続についてもめ事などがある場合には弁護士。不動産の登記の名義の書き換えに力になってくれるのが”司法書士”です。家を相続することになった時には名義の書き換えが必要です。

司法書士は登記の専門化

弁護士は訴訟などを専門とするため、遺産相続のトラブルで訴訟騒ぎになる時には弁護士が役に立ちます。しかし”登記”に関しては畑違いになります。ここで役に立つのが司法書士です。登記の専門家として、不動産や法人設立の登記など法律に関する知識も持ち併せている士業です。

相続分割協議書

住宅を相続するにしても、その前には分割協議をする必要があります。それなしで勝手に登記することは出来ません。配偶者がいる場合には、その配偶者が相続することになりますが、ご両親がお亡くなりになって、兄弟で相続することになった場合には協議する必要があります。

その協議の結果で相続する人が決まり、分割協議書が出来上がれば登記も可能になります。ちなみにこの分割協議書は、不動産以外にも預貯金・株式・自動車の名義変更にも必要な物です。

相続税に関して

不動産を相続することで相続税を支払わなければいけないケースもあります。例えば数十年経った後の一軒家というのは、建物には価値が無い場合がほとんどです。しかし土地には価値があります。相続が基礎控除の範囲で賄える範囲であれば司法書士だけで済みますが、その土地の価値が高い場合には相続税の支払いが起こりうる場合があります。また、土地の坪単価が安いとしても、広い土地であったり山林などを所有している場合には、面積によって支払いが起きることになるでしょう。現金で支払う必要があるのがネックで、そんな大金を現金で持ってない人はその土地の一部などを売却するなどをして工面することが多かったりします。このような場合であれば司法書士と税理士の二つに相談するべきです。

その他司法書士が出来ること

 

登記以外に司法書士が相続に関して出来ることはもう少しあります。

●抵当権がついているものなど、生命保険等で完済した場合には抵当権抹消が出来ます。

●遺言書の作成。これは譲る側のことですが、正式に作成することで効力が発揮します。

●遺言書の検認と執行。その遺言書が正しく作成されたものなのかを確認し、正しければ遺言を執行することが出来ます。

●遺産相続の放棄。遺産は受け取ることも出来ますが、放棄することも出来ます。負の遺産のようなものがある場合に、支払う能力が無ければ遺産放棄をするのも有効です。

以上のようなことが司法書士の主な業務です。相続するケースに応じて誰に相談をするのかを見極める必要があります。

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