遺品の指輪を売る時の確認するポイント

遺品整理をしていると指輪が出てきたりすることがあると思いますが、どのようなものが価値があるかご存じですか?貴金属の売却について分かりやすくお教えいたします。

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指輪の売却

遺品で出てきた指輪を相続人同士の合意の元に売却することになることも多いかと思います。その時にですが、指輪によってその価値に違いがあるのはご存知ですか?色目が金色だから「金」というわけでもありません。貴金属の見るポイントについてご紹介していきます。

貴金属の種類

●金

●プラチナ

●シルバー

こういった物が一般的に指輪で使われる貴金属の種類です。ですがこの中からさらに種類が分かれていきます。例えばゴールドですが、ゴールドにイエローゴールド・ホワイトゴールドがあります。イエローゴールドは一番目にする機会の多い色目のものです。確かにピカピカに磨いたときは黄色してますね。

イエローゴールド

イエローゴールドは”純金”というわけでなく、金に銅と銀を混ぜて作っています。

ホワイトゴールド

ホワイトゴールドですが、実際には白いゴールドというのはありません。ではどのようにしてこの色目を作るのかというと、合金にしてるのです。イエローゴールドにニッケルもしくはパラジウムを混ぜることによって白い色になるのです。その割合はイエローゴールドが75%でニッケルもしくはパラジウムが25%の比率です。出来上がった後は光沢が出るようにロジウムメッキをすることが多いのですが、中身は金ですからメッキあつかいにはもちろんなりません

ピンクゴールド

これも金に銅を混ぜることにより赤色を出しています。割合は約25%ほどですが、銅が増えるほど赤みが増していき、レッドゴールドに近づいています。昔は無かったいろですが最近はピンクも増えてきました。ただピンクゴールドは銅との混ざりが多いため非常に硬い合金となります。作り手としては少し扱い辛い素材のようです。

プラチナ

プラチナ(白金)の場合はカラーはありません。ただし純度には違いがあります。

シルバー

シルバー(銀)もイエローやピンクというのは一般的ではありません。そしてプラチナと同様に純度に違いがあります。

純度の表示

金の純度

金であれば純度を示す刻印が必ずあります。24K 18Kが主流です。中には10Kというものもあったり、歯の詰め物で使うのに金が使われていたりしますが、これも10K~14Kくらいの純度です。しかし歯の詰め物ですから成分表示はありません。

24Kというのが純金という扱いになります。18金は 24Kに銀と銅を混ぜて作ります。金の割合が少なくなるほど数字が小さくなり、14Kや10Kと成っていきます。

プラチナの純度

プラチナの場合はPt1000 Pt950 Pt900 と分かれています。Pt1000は純なプラチナということですが、実際は99.5%ほどで、100%は出来ないようです。その次に950や900というのは金と同じく、べつの金属混ぜてつくります。この時の割合によって純度が決まります。

プラチナは純度が高くなるほど黒みを帯びます。そして決して硬い金属ではないということ、そういった理由から色目を白くし硬度が増すように合金にされるわけです。

欧米ではPt950が主流です。しかし日本では扱いやすいPt900が主流です。

シルバー

銀にも純度がいくつかあります。最初に”純銀”という純度99%以上のものです。その次にSV950 SV925 SV900といったものがあります。これらも混ぜ物の割合によって決まります。日本製のシルバーの指輪はSV925の刻印が入っているものが多いと思います。

売却の時には刻印が大切

金の売却の時には打刻された”24K”や”18K”が大切です。この表示がなければ買取は難しくなります。メッキは薄い金の被膜を作るようなことですから、見た目や色目はよく似ています。しかし打刻がないということはメッキの可能性が高いわけです。仮にどうしても調べたい時にはエックス線検査が出来る買取店でないと鑑定は出来ません。その時にはペンチやニッパーで潰しての検査になることを予め了承してということになります。

金以外のプラチナやシルバーも、その純度によって地金買取の価格は変わりますので、刻印は大切です。

あと24KGPいう表記の物があることもあります。よく金杯などに使われることがありますが、これはメッキです。GPとはGold Platedの略です。地金としては売れませんから、商品として売るしかありません。

シルバーの場合は洋銀というのがありますが、これもニッケルのメッキだったりするのですが、銀の地金の価格は元々安いので、大半がSV925だと思いますが、やはり刻印は確認する必要があります。

地金として売るか指輪として売るか

遺品で出てきた指輪ですが、売る時には指輪として売った方がいいのか、地金として売った方がいいのか迷うこともあるかと思います。指輪として売る場合には指輪についているルース(石)の価値や評価、今の時代に身に付けても古さを感じないようなデザイン性指輪であれば地金での買取以上に評価されることはあります。しかしそうでない場合には地金として売りに出した方が良いかもしれません。地金として売る場合には、相場が高騰していれば高くもなりますが、あまり欲をかきすぎて待ちすぎると暴落することもあります。相場も見ながら売り時を探るというのもポイントになってきます。

遺品整理で出てきた指輪を売る場合

遺品の指輪を売る場合に注意しておきたいことしては、金やプラチナは数グラムでも高価なものです。まとまった指輪を売却する時には数十万円単位になることも稀ではありません。そうした時には、相続人同士で協議をしておかないと「ねこばば」と思われてしまうこともあります。親族間の信頼関係のためにもしっかりとしておいた方が良いですね。

まとめ

貴金属はグラム単位で金額の変わるものですから、その刻印や純度というものが非常に重要です。もし地金としてではなく指輪として売却するのであれば、ルースや指輪自体のデザイン性が大切です。地金買取の場合は相場価格の75%~95%といったところになるでしょう。

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